专利摘要:

公开号:WO1980002156A1
申请号:PCT/JP1980/000059
申请日:1980-04-03
公开日:1980-10-16
发明作者:M Honjo;T Takase;Y Watanabe;T Masuda
申请人:Mitsui Toatsu Chemicals;M Honjo;T Takase;Y Watanabe;T Masuda;
IPC主号:C07H13-00
专利说明:
[0001] 明 細 書
[0002] 糖脂肪酸エ ス テ ル の精製法 技術分野
[0003] ' 本発明は 、 糖脂肪酸ヱ ス テ ル の精製法に関する。 更に 詳し くは、 不純物 とし て少な く と も脂肪酸グリ セ リ ドを 含有する粗製の糖脂肪酸エ ス テ ル中から脂肪酸グ リ セ リ ドを除去し精製する方法に関する ものである。
[0004] 背景技術
[0005] 糖脂肪酸ヱ ス テ ノレは 、 高い生分解性と安全性とを有す るため、 環境汚染問題、 生体に対する毒性問題等を根本 的に解決し得る界面活性剤 と して、 近年、 食品、 化粧品 医薬品及び樹脂等の添加剤、 衣料用洗剤、 台所用洗剤、 シャ ン プ 一等広範な用途が開拓されつつある極めて有用 な化合物である 。
[0006] 糖脂肪酸エ ス テ ル の製造方法とし ては、 種々 の方法が 知られているが、 中でも糖と脂肪酸低級ア ル キ ルエ ス テ ルと のア ル コ一 リ シ ス に よ る方法や糖と 油脂、 即ち、 脂 肪酸 ト リ グ リ セ リ ド と のァ リ コ一 リ シ ス に よ る方法が優 れて 、る 。
[0007] 特に後者の方法は、 原料油脂と して通常、 牛脂、 パー ム 油、 コ コナ ツ油等の比較的安価な.動植物性油脂をその ま ま用いる こ と ができ る為、 糖脂肪酸エ ス テ ル の製造方 法と して極めて有利な方法である 。 こ の方法に よって得 られる反応生成物中には、 糖脂肪酸エス テルの他、 脂肪 酸ク'リ セ リ ド ( 通常 、 未反応の脂肪酸 ト リ グ リ セ リ ド、 脂肪酸ジグ リ セ リ ド及び脂肪酸モ ノ グ リ セ リ ド の混合物)、 石ケ ン及び未反応の遊離の糖が含有されて いるの で、 こ れら の不純物を除去し 、 糖脂肪酸エ ス テ ルを精製する必 要があ る。
[0008] これらの不純物の う ち、 石ケ ンゃ遊錐の糖の他の誘導 体への変換や溶媒に対する溶解性の差を利用する方法等 によ り 、 容易に、 かつ、 糖脂肪酸エ ス テ ルを実質的に損 失する こ と な く ほぼ完全に除去する こ と が可能である 。
[0009] 一方、 脂肪酸グ リ セ リ ド の除去については、 従来、 酢 酸エ ス テ ル類、 ケ ト ン類等の有機溶媒を用いて固ー液抽 出を行な う 方法が知られているが、 糖脂肪酸エ ス テ ル 、 特に一分子中に二個以上のヱ ス テ ル結合を有する糖脂肪 酸ポ リ ヱス テ ル と脂肪酸グ リ セ リ ドの有機溶媒に対する 溶解性の差は小さい為、 両者を完全に分離する こ とは極 めて困難であり 、 脂肪酸グ リ セ リ ドを完全に除去し よ う とすれば多量の糖脂肪酸エス テ ル の損失を招く とい う大 きな欠陥を有して いる 。
[0010] 本発明は、 上記の従来方法の欠陥を克服する こ と を 目 的と して検討の結果、 完成されたも のである。
[0011] 発明の開示
[0012] 本発明は、 不純物と して少な く と も脂肪酸グ リ セ リ ド を含有する粗製の糖脂肪酸エ ス テ ルを水の存在下、 脂質 分解酵素に よ る処理、 または脂質分解酵素 と還元剤の併
[0013] O PI WIPO 4 用によ る処理に'よって脂肪酸グ リ セ リ ドを分解するこ と よ りなる糖脂肪酸エ ス テ ル の精製法である 。
[0014] 発明を実施するための最良の態様
[0015] 次に本発明を詳細に説明する 。
[0016] 本発明 の方法に用いられる糖脂肪酸エ ス テルは、 ァ ラ ビノ ー ス 、 キ シ ロ ー ス 、 リ ボ 一 ス 、 グ ノレ コ ー ス ( ブ ド ゥ糖 ) 、 マ ン ノ ー ス 、 ガ ラ ク ト ー ス 、 フ ルク ト ー ス (果 糖 ) 、 マ ル ト — ス ( 麦芽糖 ) 、 セ ロ ビ 才 — ス 、 ト レ ハ ロ ー ス 、 ゲ ン チ 才 ビ オ ー ス 、 イ ソ マ ノレ ト ー ス 、 ラ ク ト ー ス ( 乳糖 ) 、 ス ク ロ ー ス ( シ ョ糖 ) 、 ラ フ ィ ノ ー ス 、 ゲ ン チ ア ノ 一 ス 、 マ ル ト ト リ オ 一 ス 、 ス タ キ オ ー ス 、 キ シ ラ ン 、 ァ ラ バ ン 、 セ ル ロ ー ス 、 デ ン プ ン等の単糖類、 二糖 類、 三糖類、 四糖類、 又は、 多糖類と炭素数 6 〜 2 4 の 脂肪酸のエ ス テ ルであ り 、 同一分子中にエ ス テ ル結合が 1 個以上.存在する 糖脂肪酸エ ス テ ルは全て含まれる。 特 にシ ョ糖脂肪酸エ ス テ ルは、 本発明の方法を最も好適に 適用し得る糖脂肪酸エ ス テル の一つである 。
[0017] 又、 脂肪酸グ リ セ リ ドは、 炭素数 6 〜 2 4 の脂肪酸よ り誘導される脂肪酸 ト リ グ リ セ リ ド 、 脂肪酸ジグ リ セ リ ド 、 又は、 脂肪酸モ ノ グ リ セ リ ド のいずれか一種、 又は 二種以上の混合物である 。
[0018] 本発明の方法が適用 され る粗製の糖脂肪酸ェス テ ルは 不純物と して少な く と も前記の脂肪酸グ リ セ リ ドを含有 し 、 他にナ ト リ ウ ム 石 ケ ン 、 カ リ ウ ム 石 ケ ン 、 ア ミ ン 石
[0019] O PI ケ ソ 、 カ ル シ ウ ム 石 ケ ン等の石 ケ ン類、 遊離の脂肪酸、 遊離の糖、 グ リ セ リ ン 、 無機塩類等の含有する粗製の糖 脂肪酸ヱ ス テ ル に も適用可能である 。
[0020] これらの粗製の糖脂肪酸エ ス テルはその ま ま、 又は、 共存する石 ケ ン類、 遊離の糖等の一部、 又は、 全部を予 め除去した後、 水を添加し て水中に溶解、 懸濁させる 。
[0021] 水の添加量は通常、 粗製の糖脂肪酸エス テ ル の濃度が 1 9 0 重量。 /0 、 好適には 5 7 0 重量%、 更に好適に は 1 0 5 0 重量% とな る様に添加する のが良い。 水の 添加量が多過ぎる と後に水分を除去するの に多大のエネ ル ギ 一を要する為、 経済的に不利であり 、 又、 水の添加 量が少な過ぎる と粗製の糖脂肪酸エ ス テ ル の水溶液の粘 性が上昇し、 脂質分解酵素及び還元剤と の混合が不十分 と なる為、 本発明の効果を十分に発揮し に く くな り 、 い ずれも好まし く ない。
[0022] 脂質分解酵素 と し て は 、 ァ シ ル グ リ セ ロ ー ル リ パ一 ゼが代表的な例であり 、 具体的には、 リ ゾブス由来ァ シ ノレグ リ セ 口 一 ノレ リ パ ¾£ 、 ァ ス ペ ルギ ル ス由来ア シ ノレ グ リ セ 口 一 ノレ 、。一ゼ、 厶 コ ア由来ァ シ ル ク' リ セ 口 一 ノレ ゼ、 シ ュ 一 ドモ ナ ス由来ァ シ ノレ グ リ セ ロ 一 ノレ リ パ ー ゼ 、 キ ャ ン デ ィ ダ由来ア シ ノレ グ リ セ 口 一 ノレ リ パ ー ゼ、 脬臓由来ァ シ ル グ リ セ ロ ー ル リ パ ーゼ等を例示 する こ とができ る。 又、 脂質分解酵素は必ずし も精製さ れた ァ シ ル グ リ セ 口 一 ル リ パ 一 ゼである必要はな く 、
[0023] ΟΜΡΙ •脂質分解活性を有し、 かつ、 糖脂肪酸 ス テ ルを分解し ない も の で れば使用する こ とが可能であ る。
[0024] 又、 還元剤は、 具体的には、 亜ニチオ ン酸ナ ト リ ゥ ム 、 ビ タ ミ ン C 、 グル タ チ オ ン 、 2 — メ ル カ ブ ト エ タ ノ ー ル 、 亜硫酸ナ ト リ ゥ ム 、 チ ォ硫酸ナ ト リ ウ ム 、 ハイ ドロ キ ノ ン等を例示する こ とができ る 。
[0025] これら の脂質分解酵素及び還元剤はそのま ま 、 又は、 予め水等に溶解後、 前述の少な く と も脂肪酸グ リ セ リ ド を含有する粗製の糖脂肪酸エ ス テ ル の水溶液、 又は、 水 懸濁液に添加される 。
[0026] 脂質分解酵素 で処理する際、 更にはこ れに還元剤を併 用して粗製の糖脂肪酸エ ス テ ル中の脂肪酸グ リ セ リ ドを 分解する際には P H と温度が最も重要である 。 p H は使 用する脂質分解酵素の種類に も依存するが通常、 2〜1 0、 好適には 3〜 9. 5 、 更に好適には 4 〜 9 に調整するのが 良い。 P H の調整剤と しては通常の酸、 ア ル カ リ 、 塩類 等が用いられる。 又、 温度は通常、 1 0 〜 7 0 で 、 好適 には 2 0 〜 6 0 °C 、 更 に好適には 2 5 〜 5 0 でに保つの が良い。 P H 及び温度が上記以外の範囲の場合には脂質 分解酵素 の作用が抑制される と と も に、 強酸性、 又は、 強ア ル力 リ性条件下で、 かつ、 温度が高い場合には糖脂 肪酸エ ス テ ル 自体の酸塩基触媒に よ る加水分解反応が促 進される為、 好ま し く ない。
[0027] 脂質分解酵素や還元剤の使用量は粗製の糖脂肪酸エ ス
[0028] 一 O PI IPO . テ ル中の脂肪酸グ リ セ リ ドの含有率や脂質分解酵素自体 の力価等に よって異なるが、 脂質分解酵素については、 粗製の糖脂防酸エ ス テ ルに対し て 0. 0 0 0 1 〜 2 0 重量0 /0、 好適には 0. 0 0 0 5 〜 1 0 重量% 、 更に好適には 0. 0 0 1〜 5 重量%、 又、 還元剤については、 粗製の糖脂肪酸エ ス テルに対し て 0. 0 0 0 0 0 1〜 0. 2 重量 0 /0、 好適に 0.0 0 0 00 5 〜 0· 1 重量%、 更に好適には 0. 0 0 0 0 1〜 0. 0 5 重量%で あ る。 脂質分解酵素や還元剤の使用量が上記の下限値よ り も少ない場合には本発明の効果を十分に発揮し に く く な り 、 又、 上限値よ り も多量に用いた場合には経済的で な く なる為、 いずれも好まし く ない。
[0029] 脂質分解酵素を用いて粗製の糖脂肪酸エ ス テ ル中の脂 肪酸グリ セ リ ドを分解す るのに要する時間は通常 1 〜
[0030] 1 0 0 時間、 好適にほ 3 〜 7 0 時間、 更に好適には 5 〜 5 0 時間であるが、 この際還元剤を併用すれば、 通常
[0031] 3 0 分〜 5 0 時間、 好適には 1 〜 4 0 時間、 更に好適に は 3 〜 3 0 時間で充分であ る。
[0032] 脂質分解酵素単独、 更に好まし く は還元剤併用に よる 上記の好適な分解条件を採用する こ とに よ り 、 粗製の糖 脂肪酸エ ス テ ル中に含有されて いる脂肪酸 ダリ セ リ ドの 大部分、 又は、 殆んど全てが最終的に遊離の脂肪酸 とグ リ セ リ ン と に分解される 。 - 脂肪酸グ リ セ リ ドを分解した後、 ^過、 遊離脂肪酸の 他誘導体への転換、 溶媒抽出、 再結晶等の公知の精製方 法を適宜組み合わせ るこ と に よ り 、 容易に純度の高い糖 脂肪酸エ ス テ ルを得るこ とができ る。
[0033] 以上に詳述した如 く 、 本発明の方法に よれば、 不純物 と して少な く と も脂肪酸ダ リ セ リ ドを含有する粗製の糖 脂肪酸エ ス テ ル中の脂肪酸グ リ セ リ ドを分離の極めて容 易な遊離の脂肪酸 と ダリ セ リ ン と に選択的に分解でき 、 しかも 、 糖脂肪酸エ ス テ ル の損失を実質的に防止する こ とが可能と なる為、 糖脂肪酸エ ス テ ル の精製法 と し てェ 業上極めて有利であ る 。
[0034] 以下実施例に よ り 本発明を更に詳細に説明する ^ 実施例 1
[0035] ショ糖コ コナ ツ油脂肪酸エ ス テ ル 2 0 9 . ト リ ラ ウ リ ン ( グ リ セ リ ン ト リ ラ ウ レー ト ) 1 0 ^ 及び水 7 0 ^ の 混合液に希酢酸水溶液を滴下し て P H 5. 5 に調整後、 リ パ一ゼ A P 4 〔 ァス ペ ル ギ ル ス由来 〕 0. 0 5 ^ を添加し 3 5 で の恒温槽中で攪拌を続けなが ら 3 0 時間処理を行 なった。
[0036] 処理液の一部を注意深 く 採取し 、 生成したラ ゥ リ ン酸 をフ エ ノ ールフ タ レ イ ンを指示薬と し て水酸化力 リ ウ ム のアルコ ール標準溶液で中和滴定法に よ り定量分析 ( 別 に空試験を実施 ) を行なった結果、 最初に用いた ト リ ラ ゥ リ ン の 9 7 %力 ^ラ ウ リ ン酸に加水分解されて いる こ と が判った。
[0037] 尚、 別に採取した処理液の一部をガス ク 口 マ ト グ ラ フ 薦 ィ 一で定量分析した結果、 シ ョ糖コ コナ ツ油脂肪酸エ ス テ ルは分解し ていないこ とを確認した。
[0038] 実施例 2
[0039] シ ョ 糖水添牛脂脂肪酸エ ス テ ル 7 9 、 ジ ス テ ア リ ン ( グ リ セ リ ン ジス テ ア レ ー ト ) 3 ^ と水 9 0 の混合液に リ パ 一 ゼ M — A P 1 0 〔 ァ ス ペ ル ギルス 由来 〕 0. 0 0 5 ^ を添加し 、 実施例 1 同様 3 5 °C 3 0 時間処理し、 分析 を行なった結果、 ジス テア リ ン の 9 8 % がス テ ア リ ン酸 に加水分解され、 かつ、 シ ョ糖水添牛脂脂肪酸エ ス テ ル の分解は認められなかった。
[0040] 実施例 3
[0041] ショ糖モ ノ パ ル ミ テー ト 1 0 、 シ ョ糖ジパ ル ミ テ— ト 5 9 . パ 一 ム 油 ( ケ ンィ匕価 1 9 8 ^ K 0 / 9 5 9 、 パ ル ミ チ ン酸力 リ ウ ム 5 ^ 及び水 7 5 ^ の混合液 ( p H 9. 2 ) にパ ン ク レ ア チ ン 〔 ァ ス ペ ル ギ ル ス 由来 〕 0. 1 0 ^ を添加し 、 3 0 °C の恒温槽中で攪拌し ながら 4 8 時間 処理を行なった後、 分析を行なった結果、 最初 に添加し たパ一 ム 油の 7 2 %が対応する脂肪酸に加水分解され、 シ ョ糖モ ノ パ ル ミ テー ト 及びシ ョ 糖ジパ ル ミ テ一 ト の分 解は認められなかった。
[0042] 実施例 4
[0043] シ ョ 糖 モ ノ ラ ウ レー ト 1 0. 5 、 ショ 糖 ジ ラ ウ レー ト 4. 5 ^ 、 モ ノ ラ ウ リ ン ( グ リ セ リ ン モ ノ ラ ウ レー ト ) 3 、 ジ ラ ウ リ ン ( グ リ セ リ ン ジ ラ ウ レー ト ) 2 ^ 、 ラ ウ -リ ン酸カ リ ゥ ム 1 5 ^ 及び水 6 5 ^ の混合液に酢酸を滴 下し て P H 8 に調整後、 パ ン ク レ ア チ ン 0.0 2 0 ^ と リ パ — ゼ M — A P 1 0 、 0.0 0 5 ^ を添カ卩し 、 4 0 °C の恒温槽 中で 2 4 時間処理を行なった後 、 分析を行なった結果、 モ ノ ラ ウ リ ン の 9 5 % 、 ジ ラ ウ リ ンは全量力 ラ ウ リ ン酸 に加水分解され、 シ ョ糖モ ノ ラ ウ レー ト 及びシ ョ糖ジ ラ ウ レ一 卜 の分解は認められなかった。
[0044] 実施例 5
[0045] 炭酸カ リ ウ ム を触媒 と し 、 シ ョ糖と 牛脂 と の アル コ 一 リ シス に よ って得た粗 ショ糖脂肪酸エ ス テ ル ( シ ョ糖脂 肪酸モ ノ エ ス テ ル 2 0 % 、 シ ョ 糖脂肪酸ジ ヱ ス テ ル 9 % 脂肪酸モ ノ グ リ セ リ ド 1 0 %、 脂肪酸ジグ リ セ リ ド 1 0 % 、 脂肪酸 ト リ グ リ セ リ ド 4 % 、 力 リ ウ ム 石 ケ ン 3 0 % 及び遊離シ ョ 糖 1 7 %含有 ) 3 5 ^ と 水 6 5 ^ の混合物 に酢酸を滴下して Ρ Η 7· 5 に調整後、 ラ パーゼ Μ — Α Ρ 1 0 、 0.0 2 1 ^ を添加し 、 4 0 °C の恒温槽中 で攪拌しな がら 2 0 時間処理を行なった。 次に 、 処理液に水酸化 力 リ ゥ ム水溶液を添加して処理液中 の脂肪酸を力 リ ゥ ム 石 ケ ン に転換し 、 引き続いて塩化 カ ル シ ウ ム を添加する こ と に よ り カ リ ウ ム 石 ケ ン を カ ル シ ウ ム 石 ケ ン に転換後、 大部分の水を減圧下で留去し 、 ウ エ ッ ト ケーキ と した後 ィ ソ プロ パノ ー ル 1 0 0 を用いて抽出を行なった。 同 様の抽出操作を も う 一度繰 り 返し 、 得ら れたィ ソ プロ パ ノ ー ル抽出液を減圧下で濃縮し 、 固形物 1 0. 4 を得た ガス ク ロ マ ト グ ラ フ ィ 一及び液体ク ロ マ ト グ ラ フ ィ 一 で 組成分析を行なった結果、 ショ糖脂肪酸モ ノ エ ス テル 6 6
[0046] % 、 ショ糖脂肪酸ジエ ス テ ル 2 9 % 、 遊離ショ糖 1 % 、 脂肪酸モ ノ グ リ セ リ ド 3 %及び脂肪酸ジグ リ セ リ ド 1 % を含有し てお り 、 ショ糖脂肪酸エ ス テ ル ( モ ノ エ ス テ ル +ジ エス テ ル ) の純度は 9 5 0/。であった。
[0047] 尚、 本結果から シ ョ 糖脂肪酸モ ノ ヱ ス テ ル並びに シ ョ 糖脂肪酸ジ ヱ ス テ ル の精製収率を計算する と 、 各 々 9 S.1 % 、 9 5. 7 %であった。
[0048] 実施例 6
[0049] 炭酸カ リ ウ ム と 水酸化カ リ ウ ム と を触媒 と し 、 シ ョ 糖 と コ コナ ツ油と のァ リ コ一 リ シ ス によって得た粗ショ糖 脂肪酸エ ス テル ( シ ョ糖脂肪酸モ ノ エ ス テル 2 5 % 、 シ ョ糖脂肪酸ジエス テ ル 1 0 %、 脂肪酸モ ノ グ リ セ .リ ド 1 2 %、 脂肪酸ジグ リ セ リ ド 8 %、 脂肪酸 ト リ グ リ セ リ ド 2 % 、 カ リ ウ ム 石ケ ン 、 遊離シ ョ 糖及びグ リ セ リ ン他 4 3 o/0含有 ) 4 0 ^ と 水 6 0 ^ の混合物にク ェ ン酸 2. 4 を 添加して P H 6 に調整後、 リ パ ー ゼ P 〔 ァ ス ペ ルギルス由 来 〕 0. 0 8 ^ を添加し、 4 0 °Cの恒温槽中で攪拌しなが ら 2 4 時間処理を行なった。 処理終了後、 処理液の一部 を採取し て凍結乾燥し 、 ガ ス ク ロ マ ト グ ラ フ ィ ー及び液 体ク D マ ト グ ラ フ ィ 一を併用しで組成分析を行なつた結 果、 脂肪酸モ ノ グ リ セ リ ドの含有率は 3 %であ り 、 脂肪 酸ジグ リ セ リ ド及び脂肪酸 ト リ グ リ セ リ ドは検出 されな
[0050] O PI かった。 又、 シ ョ糖脂肪酸エ ス テ ル の含有率は 、 モ ノ エ ス テ ル 2 3. 5 %、 ジエス テ ル 9. 4 %であ り 、 p H 調整時 に ク ェ ン酸 2. .4 を 添加した こ と に よ る希釈効果を考慮 する と 、 シ ョ糖脂肪酸エ ス テ ルは実質的に分解し ていな いこ と が判明 した。
[0051] 実施例 7
[0052] シ ョ糖モ ノ ラ ウ レー ト 1 4: 9 、 ショ糖 ジ ラ ウ レー ト 6 及び ト リ ラ ウ リ ン ( グ リ セ リ ン ト リ ラ ウ.レー ト ) 1 0 ^ 及び水 7 0 の混合液に希酢酸水溶液を滴下し て p H 5. 5 に調整後 、 リ パ 一 ゼ A P 4 〔 ァ ス ペ ルギ ルス 由来 〕 0. 0 2 及び亜ニチオ ン酸ナ ト リ ゥ ム の 0. 1 重量 0 /0水溶 液 0. 4 を添加し 、 3 7 °C の恒温槽中でゆっ く り と攪拌 を続けなが ら 5 時間分解を行な った。 分解液の一部を注 意深 く 採取 し 、 生成した ラ ウ リ ン酸を フ ヱ ノー ルフ タ レ イ ンを指示薬 と し て水酸化力 リ ウ ム の ア ル コ ー ル標準溶. 液を用いて 中和滴定法に よ り定量分析 ( 別に空試験を実 施 ) を行なった結果、 ト リ ラ ウ リ ン の 9 6 %が ラ ウ リ ン 酸に加水分解されている こ と が判った。
[0053] 尚、 別に採取 した分解液の一部をガス ク ロ マ ト グ ラ フ ィ 一で定量分析し た結果、 ショ糖モ ノ ラ ウ レー ト 及び シ ョ糖ジ ラ ゥ レー ト の分解は認めら れな かった。
[0054] 実施例 8 ·
[0055] シ ョ 糖モ ノ ス テ ア レ ー ト 6 9 、 モ ノ 才 レ イ ン ( グ リ セ リ ン モ ノ ォ レ ー ト ) 4 及び水 9 0 の混合液に リ パ ー
[0056] OMPI ゼ M — A P I 0 〔 ァ ス ペ ル ギ ルス由来 〕 0.0 0 4 ^及びビ タ ミ ン C の 0. 0 1 重量。 /0水溶液 0. 8 を添加し、 実施例 1 と 同様に 3 7 °C で 5 時間分解を行ない、 分析した結果 モ ノ ォ レ イ ン の 9 5 %がォ レ イ ン酸に加水分解され、 か つ、 ショ糖モノ ス テア レー ト の分解は認められなかった 実施例 9
[0057] シ ョ 糖 モ ノ ス テ ア レー ト Ί 9 、 牛脂 ( ケ ン化価 1 9 2 ΚΟ Έ./9- ) 3 ^ 、 才 レ イ ン酸カ リ ウ ム 5 ^ と水 8 5 ^ の混合液に希齚酸水溶液を滴下し て P H 8 に調整後、 パ ン ク レ ア チ ン 〔 ア ル ペル ギ ルス 由来 〕 0. 0 6 ^ 、 リ パ 一 ゼ M — A P 1 0 、 0.0 0 6 ^ 及びグル タ チオ ン の 0. 1 重量 %水溶液 0. 6 ^ を添加し 、 4 0 °C の恒温槽中でゆっ く り と攪拌を続けなが ら 2時間分解を行ない、 分析した結果 牛脂の 9 6 %が対応する脂肪酸に加水分解され、 かつ、 ショ糖モノ ス テア レ ー ト の分解は認められなかった。 実施例 1 0
[0058] シ ョ 糖モ ノ ラ ウ レー ト 9. 0 ^ 、 シ ョ糖 ジ ラ ウ レー ト 3.8 9 . モ ノ ラ ウ リ ン ( グ リ セ リ ン モ ノ ラ ウ レー ト ) 3. 2 ジ ラ ウ リ ン ( グ リ セ リ ン ジ ラ ウ レー ト ) 2. 4 ^ 、 ト リ ラ ゥ リ ン ( グ リ セ リ ン ト リ ラ ウ レー ト ) 1. 2 ^ 、 ラ ウ リ ン 酸カ リ ゥム 1 4. 0 9 、 ショ糖 6. 4 ^ 及び水 6 0 ^ の混合 液に希酢酸水溶液を滴下して ρ Η· 7. 5 に調整後、 リ パー ゼ Μ— Α Ρ 1 0 0.0 1 4 ^ 及びメ ノレカ プ ト ェ タ ノ 一 ノレ の 0. 1 重量%水溶液 0. 2 8 ^ を添力 []し 、 3 0 で の恒温槽中 でゆつ く り と攪拌を続け ながら 5 時間分解を行なった後
[0059] 分解液に水酸化 力 リ ウ ム 水溶液を添加し て分解液中の脂
[0060] 肪酸を カ リ ウ ム石 ケ ンに 転換し 、 引続き塩化カ ル シウ ム を添加する こ と に よ り 力 リ ゥ ム石 ケ ン を カ ル シ ウ ム石ケ ン に転換後、 大部分の水を減圧下で留去し 、 ゥ ヱ ッ ト ケ ー キを得た 。 次に 、 ウ エ ッ ト ケーキ に 2 0 Ο π の イ ソ プ ロ パノ 一ルを添加し て抽出を行なった。 得られたィ ソ プ ロ バ ノ ール抽出液を無水硫酸ナ ト リ ゥ ム で乾燥後、 減圧
[0061] 下でィ ソ プ ロ パ ノ 一ルを留去し 、 白色固形物 1 3. 2 ^ を
[0062] 得た。 ガス ク ロ マ ト グ ラ フ ィ 一及び液体ク ロ マ ト グ ラ フ ィ 一 で組成分析を行なった結果、 ショ 糖モ ノ ラ ウ レー ト
[0063] 6 7 % 、 ショ糖ジ ラ ウ レー ト 2 7 % 、 遊錐シ ョ糖 1 %及
[0064] びモ ノ ラ ウ リ ン 5 %を含有し てお り 、 シ ョ糖モ ノ ラ ウ レ — ト と ショ糖ジ ラ ウ レー ト の合計の純度は 9 4 0 であつ
[0065] た。
[0066] 尚 、· 本結果か ら シ ョ糖モ ノ ラ ウ レ一 ト 並びに ショ糖ジ ラ ウ レー ト の精製収率を計算する と 、 各 々 9 8. 3 %、
[0067] 9 3. 8 % であ った。
[0068] 比較例 1
[0069] 実施例 5 と 全 く 同一の粗ショ糖脂 ·肪酸 エス テ ル 3 5 9 と 水 6 5 ^ の ¾合物に塩化カ ル シ ウ ム を添加し て 力 リ ウ ム 石ケ ン を カ ル シ ウ ム石ケ ン に 転換後、 大部分の水を減
[0070] 圧下で留去し 、 ウ エ ッ ト ケ ー キ と し た後、 実施例 5 と 同
[0071] 様に抽 出 、 濃縮を行ない固形物を得た。 次に 、 こ の固形
[0072] 、 .一 IPO■ . 物に酢酸ェ チ ル 1 0 を加え て脂肪酸グ リ セ リ ドを抽 出した。 同様の抽出操作を も う 一度繰 り返し 、 得られた
[0073] ^酸工 チ ル抽出液を減圧下で濃縮し 、 固形物 9. 7 ^ を得 た。 組成分析の結果、 ショ糖脂肪酸モ ノ ヱ ス テ ル 6 3 % ショ糖脂肪酸 ジエス テ ル 2 3 %、 遊離 ショ糖 1 %、 脂肪 酸モ ノ グ リ セ リ ド 1 0 %及び脂肪酸ジグ リ セ リ ド 3 %を 含有してお り 、 ショ糖脂肪酸エ ス テ ル ( モ ノ エ ス テ ル + ジエ ス テ ル ) の純度 8 6 % であった。 又、 本結果から シ ョ糖脂肪酸モ ノ エ ス テ ル並びに ショ糖脂肪酸ジエ ス テ ル の精製収率を計算する と 、 各々 8 7. 3 %、 7 0· 8 °/0であ つた。
[0074] 産業上の利用可能性
[0075] 本発明の糖脂肪酸エ ス テ ル の精製法は 、 糖脂肪酸エ ス テ ル の製造工程中で得られる少な く と も糖脂肪酸エス テ ル と脂肪酸グ リ セ リ ドとを含有する中間体に適用した場 合に 、 高純度の糖脂肪酸エ ステ ル の高収率の精製を可能 にする。
权利要求:
ClaimsΛ 請 求 の 範 囲
1. 不純物と して少な く と も脂肪酸グ リ セ リ ド を含有す る粗製の糖脂防酸エ ス テ ル の精製法に おいて 、 水の存 在下の脂質分解酵素処理、 又は脂質分解酵素と還元剤 の併用処理に よ り脂肪酸グ リ セ リ ドを分解する こ とを 特徵とする粗製糖脂肪酸エ ス テ ル の精製法。
2. 糖脂肪酸エ ス テ ルが シ ョ 糖脂肪酸エ ス テ ルである特 許請求の範囲第 1 項記載の精製法。
3. 脂肪酸グ リ セ リ ドが脂肪酸モ ノ グ リ セ リ ド、 脂肪酸 ジグ リ セ リ ド及び脂肪酸 ト リ グリ セ リ ド のいずれか一 種またはそれらの混合物であ る特許請求の範囲第 1 項 記載の精製法。
4. 粗製の糖脂肪酸エ ス テ ル が糖脂肪酸エ ス テル 、 脂肪 酸グリ セ リ ド 、 石 ケ ン及び遊、離の糖よ り成る特許請求 の範囲第 1 項記載の.精製法。
5- 脂質分解酵素がァ シ ル グ リ セ 口 一 ル リ パ一 ゼ である 特許請求の範囲第 1項記載の精製法。
6. 還元剤が亜ニチオ ン酸ナ ト リ ゥ ムであ る特許請求の 範囲第 1 項記載の精製法。
7. 還元剤が ビ タ ミ ン C である特許請求の範囲第 1項記 載の精製法。
8. 還元剤がダ ル タ チ オ ン であ る特許請求の範囲第 1項 記載の精製法。
9- 還元剤が 2 — メ ル カ ブ ト ヱ タ ノ ー ル であ る特許請求
.の範囲第 1 項記載の精製法
ΟλίΡί
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同族专利:
公开号 | 公开日
GB2065102B|1983-07-06|
GB2065102A|1981-06-24|
US4327183A|1982-04-27|
引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
法律状态:
1980-10-16| AK| Designated states|Designated state(s): AU BR GB US |
优先权:
申请号 | 申请日 | 专利标题
JP79/40379||1979-04-05||
JP4037979A|JPS5837838B2|1979-04-05|1979-04-05||
JP4037879A|JPS5837837B2|1979-04-05|1979-04-05||AU59843/80A| AU534162B2|1979-04-05|1980-04-03|Process for purifying sugar fatty acid ester|
BR8006306A| BR8006306A|1979-04-05|1980-04-03|Processo para purificacao de esteres de acido graxo de sacarideos|
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